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薬価改定

薬価改定が近づいてきました。2021年4月から、お薬の値段が全体的に少し安くなります。

 

薬価とは、処方されるお薬の公定価格です。これは薬局で勝手に金額を付けるものではなく、厚生労働省で定められたものになります。薬価改定があると、多くのお薬は金額が下がります。(変わらないものもあれば、まれに高くなるものもあります。)これまでは2年に1回薬価改定がありましたが、2021年度からは毎年改定されることになっています。

 

患者さん側からするとお薬代が安くなることは好ましいことですが、薬局側としてはこの改定のときはシステム対応であったり、在庫の調整であったり、また患者さんから質問を受ける場合があるのでその説明であったり、なかなか大変だったりします。3/31までは100円のお薬が、4/1から90円になったとすると、薬局が100円で仕入れたお薬(実際には少し値引きがありますが)を、4/1からは90円で払い出す、ということになるので、下手に在庫をたくさん持ってしまうと、4/1の払い出しに関しては損をしてしまうということがあります。かといって在庫を絞り過ぎると、調剤のときに欠品が発生して、患者さんに迷惑をかけてしまいます。

 

毎年の薬価改定となると、その作業などで少し憂鬱になります。医療費の高騰が言われる中で、薬価を下げるのが手っ取り早いのは分かるのですが、1錠5円とか10円のお薬などを考えると、こんなに安くていいの?製薬メーカーさんはこれで本当に安全を担保できるの?という気持ちにもなってしまいます。もちろん、できていなければなりませんが。(最近のジェネリックメーカーの不祥事を擁護するつもりはありません。)

 

このところの診療報酬改定でも、薬局的には厳しい改定が多い印象です。患者さんのお支払いが少なくなるのは悪いことではないと思うのですが、その分、薬局であったりお薬であったり、その質が下がらないようにしていきたいところです。

  2021/03/27   moriwaki-ph

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