今回は粉薬の作り方の紹介です。
薬局での粉薬の作り方というと、基本的には、もともと粉薬として存在する薬の重さを量って、あるいは錠剤を粉砕して粉状にしたものを専用の機械を用いて1回分ずつに分包するというものになります。
もちろん、他の粉薬と混ぜられない薬があったり、特性上粉砕できない錠剤があったりするので、考慮しながら作ります。
モリワキ薬局で使用している秤量器です。
手前がはかりで、奥の機械と連動しています。台の穴は集塵機で、粉が舞わないように、また空気中のちりや埃が混入しないように吸い込んでくれる仕組みとなっています。
左の機械はバーコードリーダーです。
薬のバーコードを読み込ませると、奥の機械に薬品名が記録されます。
ちなみに、錠剤のシートにもバーコード(GS1コード)が載っているので、同じように読み込みができます。
はかりの上の皿に薬を入れて量ります。これで、奥の機械に何をどれだけ量ったかが記録されます。
量りたい薬を全て量り終わって確定させると、レシートが出てきます。
このレシートは薬が正しく秤量されているかの監査に利用された後、処方箋と一緒に保管します。
こうして量った薬を、乳棒、乳鉢を用いて混和し、散剤分包機で分包します。
乳棒、乳鉢は最初の画像の右奥と、その他の画像で右側に見切れていますね。すみません。
散剤分包機については次回の分包編(予定)で紹介します。